森脇製陶所 森脇靖の作るうつわ

例えば炊きたてのご飯にどんなものを添えるか。
食材の旬や特徴や調理法、味わい、記憶を辿って、今この時の組み合わせを選ぶ。

目の前にあるものと、自分の間にどんな関係が生まれるのか直感が働くこと、
「もの」と「人」との関係はその瞬間から始まるように思います。

私の器作りは島根で採れる陶土に触れ、釉薬の原料を吟味することから始まります。

製作や窯焚きは当然、器作りの工程ではあるけれど、
素材の特徴や性質を知るための作業でもあります。

出来上がりのイメージを作りそこに全てを寄せていくのではなく
素材が見せてくれる性格に、私や私の手が寄り添う。

製陶所を囲む木立を眺め、散歩する。
風に揺れしなる枝や、葉が擦れ合う音や鳥の声になぜこうも気持ちが落ち着くのか。
そして私自身が自然の造形物の一つであることに深い安らぎを感じ、今日もただ生かされていることに思い至るのです。
私は仕事場に戻りロクロの上の陶土に手を添えます。

焼き上がった器に残されたのは私の作業の痕跡ともいえる碗の形。
螺旋状のロクロ目や、釉薬と共に焼きつけられた指の跡。

器の作り手である私は島根の素材に魅せられ、向き合い続け
今日も山あいの森の脇の工房で作陶しています。
焼き上がる器が、皆様のくらしの素材となることを祈って。


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私、森脇靖は手作り日用陶器を2000年春から作り続けています。

・公式ウェブサイト
https://morisei.net/

・陶器のメンテナンス
https://morisei.net/atukai.html

・森脇靖の制作の様子や身の回りのことを呟いている動画
https://www.youtube.com/channel/UCvMz2I3sksrMJbh8RenCmnw



●森脇 靖 (もりわき やすし)

1977年 島根県邑南町生まれ
1995年 手作り日用陶器に魅せられ生業とすることを決心
1998年 国立松江高専卒業
1999年 県立浜田工業技術指導所研修課程修了
2000年 邑南町にて独立開窯
    以降 中国五県をはじめ 兵庫 愛知 東京にて会を開催